1. 地方採用ラボ
  2. エリアから探す
  3. 福島県の新卒採用
  4. 福島県の合同説明会・就職イベントを成果につなげる

福島県の合同説明会・就職イベントを成果につなげる

採用に割ける人手が限られている会社ほど、手広くやるほど成果が落ちる。絞ったうえで深くやるという判断が、結果的にいちばん現実的な打ち手になる。

出展の成果は当日以外で決まる

合同説明会で成果が出ない会社の多くは、当日の運営に問題があるのではなく、事前と事後が空白になっている。ブースに来た学生の名前を集めるところで終わっていると、投資は回収できない。

申し込みと同時に、終わったあとの連絡係と連絡日を決めてしまうのがよい。当日が終わってから考えると、たいてい流れる。

ブースで何を伝えるか

数分で伝わる量はごくわずかである。何を覚えて帰ってもらうかを一つ決めて、それだけを繰り返したい。

化学や電子部品に関わる会社であれば、自社の製品やサービスが最終的にどこで使われているかを一枚で見せるのが分かりやすい。社名を覚えてもらうより、仕事の中身を覚えてもらうほうが後に効く。

同じ打ち手でも、業種と地域が変われば効き方が変わる。うまくいかなかったときに手法のせいにする前に、前提が自社と合っていたかを見直したい。

座って待たない

立ち止まってもらえるかどうかは声かけで決まる。呼び込みと説明を一人で兼ねると、どちらも手薄になるので二人体制にしたい。

話した学生の名前と、話した内容を一言でもメモに残す。後日の連絡で「あのとき話した件ですが」と書けるかどうかで、反応がまったく違う。

出展しないという判断もある

イベントは「知っている人が来る場所」である。知名度で劣る会社にとっては構造的に不利な場で、続けるなら事前告知に力を入れる前提が要る。

出展前に決めること

申し込む前に、この5点を決めておきたい。

  • 持ち帰ってもらう情報を一つに絞れているか
  • 当日入る人数と、声かけ役の担当
  • 話した学生を記録する方法
  • 事後の連絡を、誰がいつ出すか
  • 今年の出展を評価する基準(何人と話せたら成功か)

福島県の採用を考えるときの基礎データ

福島県の主な産業は化学、電子部品、輸送用機械、再生可能エネルギーである。企業の集積は福島市といわきに偏りやすく、福島・会津若松に拠点を置く会社ほど、通勤と住まいの条件を先に示さないと比較の土俵に乗りにくい。

県内の主な高等教育機関としては福島大学、会津大学が挙げられる。学校経由の接点はここが起点になるが、それだけでは県外に進学した福島出身の学生には届かない。両者は別の対象として設計したい。

北海道・東北という括りで見ると、福島の企業が比較される相手は三つに分かれる。北海道・東北の同業、福島市に拠点を持つ企業、そして学生が進学先で接している都市部の企業である。どれと比べられているかで、出すべき条件が変わる。

よくある誤解

「福島県には学生がいない」という言い方をよく聞くが、正確ではない。県内の在学者だけを数えるとそう見えるだけで、進学で県外に出た福島出身の学生まで含めれば対象は決して少なくない。足りていないのは学生の数ではなく、その層に届く手段のほうである。

「地方だから条件で負ける」というのも、半分しか当たっていない。額面では確かに都市部が上回ることが多いが、通勤時間と住居費まで含めた比較にすれば話は変わる。ただし、その計算を学生が自分ですることはない。福島県で働いた場合の数字を、会社の側で用意する必要がある。

「面接は人柄を見る場」という言い方も、そのままでは評価がぶれる。人柄という言葉が指すものは面接官ごとに違うので、実在する社員から逆算して行動で書いておく必要がある。

自社に当てはめて考える

記事の内容をそのまま持ち込む必要はない。自社の条件に照らして、次の項目のうちどれが欠けているかを確認するところから始めたい。

  • 福島県のどの生活圏の学生を対象にするかが決まっているかどうか
  • 募集要項に勤務地が市区町村まで書かれているかどうか
  • 接点の経路ごとに昨年の実績人数を出せるかどうか
  • 応募から一次面接までの日数が決まっているかどうか

埋まっていない項目が多いときほど、全部を一度に片づけたくなる。しかし同時に動かすと、どれが効いたのか分からなくなる。一つずつ変えたい。

よくある質問

Q. 学生から見た自社の魅力が分かりません。

社内で当たり前になっていることほど、外から見ると特徴になります。化学や電子部品に関わる仕事であれば、自社の製品やサービスが最終的に誰の手に届いているかを説明できるだけでも、学生の見方は変わります。社員に「この仕事で面白いと思った瞬間」を聞くところから始めるのが早道です。

Q. 求人媒体への掲載はやめるべきですか。

やめる必要はありませんが、位置づけは変えたいところです。媒体は「知っている人が来る場所」であり、知らない人と出会う場所ではありません。認知を作る手段を別に持ったうえで、受け皿として使うのが噛み合います。

Q. 採用にかけられる予算がほとんどありません。

予算をかけずにできることを先に済ませたいところです。募集要項に勤務地と仕事内容を具体的に書く、応募から面接までの日数を短くする、辞退理由を記録する。この3つはどれも費用がかかりません。

あわせて読みたい

  • 北海道の新卒採用|学生も企業も札幌圏に集まる一方で、道北・道東は面積が広く、説明会に足を運んでもらう前提の採用が成り立ちにくい。
  • 岩手県の新卒採用|北上川流域に自動車・半導体関連の工場が集まり、理系人材の取り合いが起きやすい。
  • 秋田県の新卒採用|若年層の県外流出が全国でも早い段階から続いてきた地域で、新卒だけに頼らない採用設計が現実的な選択肢になる。
  • 早期離職・定着|早期離職は配属後の問題ではなく、採用時に伝えた情報の問題であることが多い。
  • ダイレクトリクルーティング|求人を出して待つのではなく、こちらから個別に声をかける採用手法。
  • スカウト採用の立ち上げ|最初から完成形を目指さず、少数に送って反応を見ながら文面と条件を直すほうが早い。

この記事のまとめ

一年で結果が出なくても、積み上げたものが消えるわけではない。学校との関係も、社内の言語化も、翌年の起点として残る。

合同説明会採用イベント福島県の新卒採用エリアから探す

この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
株式会社エージェントベスト/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316964