開封率・返信率の改善|よくある失敗と避け方
新卒採用は育成前提の投資である。いま欠けている人手を埋める発想のままだと、求める人物像も、伝えるべき将来像も決まらない。
登録しただけで止まる
成果が出ないという相談の大半は、送信そのものが止まっているケースである。プロフィールを読み、選び、個別に書く作業には時間がかかる。
開封されない原因と、開封されたのに返信がない原因はまったく別。どちらの問題かを切り分けてから手を打つ。
同じ文面を送り続ける
反応が悪いまま同じ文面を送り続けると、工数だけが積み上がる。週に一度は数字を見て、直す場所を決めたい。
逆に、毎回全部を書き換えるのも問題になる。何が効いたのか分からなくなるため、変えるのは一度に一か所にしたい。
なお、制度やサービスの仕様は変わる。この記事の内容は考え方の部分を中心にしているが、具体的な手続きは必ず一次情報で確認してほしい。
条件を隠して進める
勤務地や転勤の有無を伏せたまま面談まで進めると、そこで辞退される。面談の時間が無駄になるだけでなく、印象も悪い。
件名を変えたときの開封率の変化を見ているかどうかという点は、最初の接触の段階で伝えておくほうが結果的に早い。
確認しておきたいこと
着手時と見直し時に、以下を確かめておきたい。
- 開封・返信・面談の3段階を分けて記録しているかどうか
- 件名を変えたときの開封率の変化を見ているかどうか
- 一度に変える箇所を一つに絞っているかどうか
- 日程調整の往復回数を数えているかどうか
開封率・返信率の改善を自社の言葉にする
開封されない原因と、開封されたのに返信がない原因はまったく別。どちらの問題かを切り分けてから手を打つ。
自社の話に落とすときは、開封・返信・面談の3段階を分けて記録している、件名を変えたときの開封率の変化を見ている、この二つから確認するのが早い。ここが曖昧なままだと、どの手法を選んでも判断の基準が作れない。
あわせて、一度に変える箇所を一つに絞っているも見ておきたい。ここは後回しにされやすいが、翌年に同じ議論を繰り返すかどうかの分かれ目になる。
よくある誤解
「代行に任せれば丸ごと解決する」というのは誤解である。誰を採るか、どの条件で絞るか、何を伝えるか。この判断が自社で決まっていないと、誰が手を動かしても成果は出ない。
「地方企業には向いていない」という思い込みも実態と合わない。むしろ、知名度に依存せず、移動を伴わずに県外の学生と接点を持てるという点で、地方企業のほうが効き目は大きい。
「返信がないのは学生が見ていないから」と結論づけるのは早い。開封されているかどうかで原因はまったく違う。段階を分けて見ないと、直す場所を間違える。
自社に当てはめて考える
ここまでの内容を自社に当てはめるとき、確認しておきたいのは次の点である。答えられない項目が、そのまま次に手をつける場所になる。
- 開封・返信・面談の3段階を分けて記録しているかどうか
- 件名を変えたときの開封率の変化を見ているかどうか
- 一度に変える箇所を一つに絞っているかどうか
- 日程調整の往復回数を数えているかどうか
項目を埋めた結果は記録に残しておく。翌年の担当者が同じところから考え直さずに済むのは、この記録があるかどうかで決まる。
よくある質問
Q. 返信が来ません。どこを直すべきですか。
開封されていないのか、開封されて返信がないのかで直す場所が違います。前者なら件名、後者なら冒頭3行の個別化を疑います。一度に複数を変えると何が効いたか分からなくなるので、変えるのは一か所ずつにします。
Q. いつから送り始めればいいですか。
学生が動く時期から逆算して決めます。早い時期は返信率が読みにくく、遅い時期は他社と重なります。どちらにしても、送り始めてから型が固まるまでに1〜2か月はかかる前提で計画したいところです。
Q. 送る相手をどこまで絞るべきですか。
面談に来てほしい人だけに絞るのが原則です。数を確保するために条件を広げると、返信は増えても面談につながらず、対応の時間だけが増えます。
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この記事のまとめ
最後に残るのは、学生に対して正直だったかどうかである。伝えにくいことを先に伝えた会社は、採用人数が少なくても入社後に崩れにくい。
この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
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