開封率・返信率の改善|地方の中小企業が押さえる基本
人手が足りないから採用する、という順番で動くと、必ず急いで決めることになる。急いだ採用は入社後にずれが出やすく、翌年また同じことを繰り返す。
この記事で扱うこと
開封されない原因と、開封されたのに返信がない原因はまったく別。どちらの問題かを切り分けてから手を打つ。
スカウト型の採用は、求人を出して待つ形とは前提そのものが違う。掲載型の感覚のまま始めると、途中で止まることが多い。
地方企業にとっての意味
有名かどうかに左右されずに、狙った相手へ届く。規模の差が効きにくいという点で、中小企業ほど恩恵が大きい。
加えて、県外に進学した学生にも同じ手間で声をかけられる。移動を伴わずに接点を作れるという点で、距離のハンデが最初の接点からは消える。
前提として、採用手法に万能なものはない。合わないものを続けるより、合わないと分かった段階で早く手を引くほうが、結果的に採用人数は増える。
押さえておく観点
手を動かす前に、以下を確認しておきたい。
- 開封・返信・面談の3段階を分けて記録しているかどうか
- 件名を変えたときの開封率の変化を見ているかどうか
- 一度に変える箇所を一つに絞っているかどうか
- 日程調整の往復回数を数えているかどうか
最初の一歩
完成形を目指さず、少数に送って反応を見ながら文面と条件を直すほうが早い。最初から精度を求めないことが、結果的に精度を上げる。
量は使える時間から逆算する。背伸びして数週間で止めるより、控えめな量を半年続けたほうが結果につながる。
開封率・返信率の改善を自社の言葉にする
開封されない原因と、開封されたのに返信がない原因はまったく別。どちらの問題かを切り分けてから手を打つ。
自社の話に落とすときは、開封・返信・面談の3段階を分けて記録している、件名を変えたときの開封率の変化を見ている、この二つから確認するのが早い。ここが曖昧なままだと、どの手法を選んでも判断の基準が作れない。
あわせて、一度に変える箇所を一つに絞っているも見ておきたい。ここは後回しにされやすいが、翌年に同じ議論を繰り返すかどうかの分かれ目になる。
よくある誤解
「登録すれば学生から反応が来る」という期待も、掲載型のサービスと混同している。オファー型は企業側の作業量がそのまま結果に直結するので、誰が何時間やるかを先に決めておく必要がある。
「文面が良ければ返信は来る」というのも一面的である。開封されていないなら件名の問題で、本文をどれだけ磨いても届かない。どの段階で落ちているかを分けて見たい。
「代行に任せれば丸ごと解決する」というのは誤解である。誰を採るか、どの条件で絞るか、何を伝えるか。この判断が自社で決まっていないと、誰が手を動かしても成果は出ない。
自社に当てはめて考える
実行に移す前に、いまの状態を書き出しておきたい。書き出してみると、思っていたより決まっていないことが見つかる。
- 開封・返信・面談の3段階を分けて記録しているかどうか
- 件名を変えたときの開封率の変化を見ているかどうか
- 一度に変える箇所を一つに絞っているかどうか
- 日程調整の往復回数を数えているかどうか
項目を埋めた結果は記録に残しておく。翌年の担当者が同じところから考え直さずに済むのは、この記録があるかどうかで決まる。
よくある質問
Q. 送る相手をどこまで絞るべきですか。
面談に来てほしい人だけに絞るのが原則です。数を確保するために条件を広げると、返信は増えても面談につながらず、対応の時間だけが増えます。
Q. 返信が来た後の対応で気をつけることはありますか。
速さです。返信から日程確定までの往復が多いほど、そのまま消えていきます。候補日を先に3つ提示するか、予約用のURLを添えて、やりとりの回数を減らしておきたいところです。
Q. 面談に出る社員を確保できません。
毎週この曜日のこの時間は面談に使う、と先に決めて押さえておくのが確実です。返信が来てから調整しようとすると、必ず日程が後ろにずれます。
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この記事のまとめ
全部を一度にやる必要はない。この記事のなかで、自社がまだ手をつけていないものを一つだけ選んで、次の採用シーズンの頭に置いてみてほしい。
この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
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