1. 地方採用ラボ
  2. 業種から探す
  3. 卸売・商社
  4. 卸売・商社のスカウト文面|業種で敬遠されないための書き方

卸売・商社のスカウト文面|業種で敬遠されないための書き方

人手が足りないから採用する、という順番で動くと、必ず急いで決めることになる。急いだ採用は入社後にずれが出やすく、翌年また同じことを繰り返す。

冒頭で業種名を出さない

スカウトの冒頭に卸売・商社と書くと、その業種に興味のない学生はそこで読むのをやめる。先に書くべきは、なぜその学生に送ったかである。

本人が書いた言葉を一つ引くだけでよい。研究テーマでも、希望する働き方でも構わない。それがあるだけで読み進めてもらえる。

仕事の中身から入る

法人営業や仕入・調達という職種名も、単体では意味が伝わらない。誰に対して、何を使って、何をする仕事なのかを一文で書きたい。

扱う商材が学生に伝わりにくく、「何をしている会社か分からない」で終わりやすい。取引先と自社の役割を一枚で説明できる資料があるかどうかが効く。

ここでの話は、あくまで判断の材料である。最終的にどうするかは、自社が確保できる人手と予算のなかで決めることになる。

地方勤務であることの書き方

勤務地は隠さずに書く。隠して面談まで進んでも、そこで辞退されるだけである。先に書けば対象は絞られるが、残った学生の歩留まりは上がる。

書くときは、市区町村、通勤手段、住まいの支援の3点をセットにする。制約としてではなく、条件の一部として提示したい。

次の行動を一つに絞る

依頼は一つに絞りたい。選択肢を増やした瞬間に、学生は決めるのをやめる。最初の一歩は短いオンライン面談くらいが適当である。

やりとりが増えるほど、途中で消える。候補日を先に並べるか、予約ページを渡して、往復を1回で終わらせたい。

卸売・商社で募集する職種を分けて考える

卸売・商社が新卒で募集する職種は、法人営業、仕入・調達、貿易事務、物流管理などに分かれる。同じ会社の募集でも、職種が違えば競合も、学生が比較する軸も変わる。

たとえば法人営業と物流管理では、学生が見ている条件も、入社後に求められる資質も異なる。ひとつの募集要項にまとめると、どちらの層にも届かない文章になりやすい。

扱う商材が学生に伝わりにくく、「何をしている会社か分からない」で終わりやすい。取引先と自社の役割を一枚で説明できる資料があるかどうかが効く。

よくある誤解

「若手が定着しないのは世代の問題」という説明は、原因の特定を止めてしまう。採用時に伝えた情報と実際の仕事にずれがなかったかを確認するほうが、次の打ち手につながる。

「採用サイトにお金をかければ応募が来る」という期待も外れやすい。見た目より、仕事内容・条件・選考の流れ・社員の実例が揃っているかどうかで判断されている。

「学生は安定を求めている」という説明も、言葉が大きすぎる。何をもって安定とするかは人によって違い、事業の継続性を指す人もいれば、勤務地が変わらないことを指す人もいる。

自社に当てはめて考える

ここまでの内容を自社に当てはめるとき、確認しておきたいのは次の点である。答えられない項目が、そのまま次に手をつける場所になる。

  • 卸売・商社で募集する職種ごとに、募集要項が分かれているかどうか
  • 入社1年目と3年目に任せる範囲が書かれているかどうか
  • 勤務地と通勤手段が具体的に書かれているかどうか
  • 選考の流れと所要日数を学生に先に伝えているかどうか

答えられなかった項目のうち、最も影響が大きそうなものを一つだけ選び、いつまでに誰がやるかを決める。ここまで決めて初めて、点検が実行につながる。

よくある質問

Q. 現場が採用に協力してくれません。

人事だけで決めた計画は、現場の協力を得にくくなります。配属先の上長を計画づくりの段階から巻き込み、どんな人を何人受け入れるかを一緒に決めるほうが、面接への協力も得やすくなります。

Q. 採用サイトを作るべきでしょうか。

作る前に、載せる中身が揃っているかを確認したいところです。仕事内容・条件・選考の流れ・社員の実例。この4つがあれば形式は問われません。逆に、中身のないサイトを作ると、接点を持った学生の志望度を下げる側に働きます。

Q. 技術職と事務職で、採用の進め方は変えるべきですか。

変えたほうがよいです。法人営業と仕入・調達では、学生が比較する相手も、判断の軸も違います。募集要項・接点の作り方・面接で見る項目を、職種ごとに分けて設計したいところです。

あわせて読みたい

  • 建設・土木|資格取得の支援と、休日・残業の実態をどこまで正直に書けるかが応募の分かれ目になる。
  • 食品・飲料|地方に本社を置く企業が多く、地元での知名度は高いのに学生には「工場の仕事」としか見えていないことが多い。
  • 公益法人・団体・自治体関連|安定を求める学生が集まりやすい一方、仕事の中身が見えにくい。
  • 早期離職・定着|早期離職は配属後の問題ではなく、採用時に伝えた情報の問題であることが多い。
  • 専門学校・短大卒の採用|専門学校生は分野が明確なぶん、仕事との接続を示しやすい。
  • 外国人材の採用|在留資格と職務内容の対応を先に確認しないと、内定後に進められなくなる。

この記事のまとめ

一年で結果が出なくても、積み上げたものが消えるわけではない。学校との関係も、社内の言語化も、翌年の起点として残る。

スカウト文面卸売・商社業種から探す

この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
株式会社エージェントベスト/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316964