採用代行(RPO)|代行に任せる範囲と、自社に残すこと
採用がうまくいかない会社の多くは、母集団が足りないのではなく、届けたい相手に情報が届いていない。掲載して待つ設計のままでは、この距離は縮まらない。
丸投げでは成果は出ない
任せるのは作業であって判断ではない。採否は社内で決めたまま、手間のかかる工程だけを渡すのが基本形である。
RPOは丸投げの仕組みではない。判断は自社に残し、手を動かす部分を任せる切り分けが要る。
任せられる部分
外に出せるのは、条件の設計から文面作成、送信、日程調整まで。運用が止まるのも、ちょうどこの範囲である。
任せることで空いた時間を、面談と見極めに使えるようになる。これが代行を使う本来の効果になる。
ただし、これは一般的な傾向であって、自社の業種・地域・過去の採用実績によって最適解は変わる。数字を持っている会社は、必ず自社の実績を優先して判断してほしい。
自社に残ること
人物像、条件、面談に出る社員、内定の判断。この4つは社内の仕事である。曖昧なまま渡すと、出てくる成果が想定とずれる。
任せる業務範囲が文章になっているかどうかという点も、自社で決めておく必要がある。ここが決まっていないと、誰がやっても成果は出ない。
成果報酬という形
固定費として先に払う形は、採れなかった年の負担が重い。採用人数が年に数名の会社では、この振れ幅が経営判断を難しくする。
当社のOfferBox運用代行は完全成果報酬型である。入社の承諾に至ったときにのみ費用が発生するので、着手時点での持ち出しは無い。
採用代行(RPO)を自社の言葉にする
RPOは丸投げの仕組みではない。判断は自社に残し、手を動かす部分を任せる切り分けが要る。
自社の話に落とすときは、任せる業務範囲が文章になっている、自社に残す判断が明確になっている、この二つから確認するのが早い。ここが曖昧なままだと、どの手法を選んでも判断の基準が作れない。
あわせて、成果の定義が合意できているも見ておきたい。ここは後回しにされやすいが、翌年に同じ議論を繰り返すかどうかの分かれ目になる。
よくある誤解
「代行に任せれば丸ごと解決する」というのは誤解である。誰を採るか、どの条件で絞るか、何を伝えるか。この判断が自社で決まっていないと、誰が手を動かしても成果は出ない。
「一度やってみて成果が出なかったからもうやらない」という判断は早いことが多い。止まった理由が工数なのか、対象設定なのか、文面なのかを切り分けないと、次に何を変えればよいか分からない。
「一度型を作れば運用は楽になる」というのも、部分的にしか当たらない。学生の動きは年ごとに変わるので、型は毎年見直す前提で持っておきたい。
自社に当てはめて考える
実行に移す前に、いまの状態を書き出しておきたい。書き出してみると、思っていたより決まっていないことが見つかる。
- 任せる業務範囲が文章になっているかどうか
- 自社に残す判断が明確になっているかどうか
- 成果の定義が合意できているかどうか
- 定例で状況を確認する場があるかどうか
答えられなかった項目のうち、最も影響が大きそうなものを一つだけ選び、いつまでに誰がやるかを決める。ここまで決めて初めて、点検が実行につながる。
よくある質問
Q. 何人に送ればいいですか。
必要な内定承諾数から逆算して、返信率と面談率の見込みを置くと、おおよその本数が出ます。実績がないうちは仮の数字で構いません。置かないと、足りているのかどうかが分からないまま時間が過ぎます。
Q. 返信が来た後の対応で気をつけることはありますか。
速さです。返信から日程確定までの往復が多いほど、そのまま消えていきます。候補日を先に3つ提示するか、予約用のURLを添えて、やりとりの回数を減らしておきたいところです。
Q. 面談に出る社員を確保できません。
毎週この曜日のこの時間は面談に使う、と先に決めて押さえておくのが確実です。返信が来てから調整しようとすると、必ず日程が後ろにずれます。
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この記事のまとめ
打ち手を変えたら、変える前の状態を記録しておく。比較できる相手がいなければ、良くなったのか悪くなったのかも判断できない。
この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
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