地方創生・自治体の採用支援|実務に落とす手順と担当
応募が来ないという相談の大半は、露出の量ではなく対象の設定に原因がある。誰に向けた募集なのかが決まっていないと、どれだけ露出を増やしても素通りされる。
現状を確認する
まず、いま自社が出している情報のうち、このテーマに関わる部分を洗い出す。書かれていないことが、そのまま伸びしろになる。
自治体の支援制度は年度ごとに変わる。使う前提で設計するより、使えたら加点という位置づけにしておきたい。
書き足す
募集要項と採用ページに、不足している情報を書き足す。金額と条件まで落とすことを優先したい。
自治体の支援制度の対象と期限を確認しているかどうかという点は、とくに書かれていないことが多い。ここを埋めるだけでも反応が変わる。
なお、制度やサービスの仕様は変わる。この記事の内容は考え方の部分を中心にしているが、具体的な手続きは必ず一次情報で確認してほしい。
届ける
整えた情報も、届かなければ無いのと同じである。関心のある層へ直接声をかけられる経路を用意したい。
足すなら引く。時間は限られているので、増やすほど一つあたりの密度は下がる。
担当と時期を決める
内容が固まっても、担当と期限がなければ進まない。確認する場まで含めて先に決めておきたい。
実施内容と結果は残しておく。残っていなければ、翌年は同じ検討をもう一度やることになる。
地方創生・自治体の採用支援を自社の言葉にする
自治体の支援制度は年度ごとに変わる。使う前提で設計するより、使えたら加点という位置づけにしておきたい。
自社の話に落とすときは、自治体の支援制度の対象と期限を確認している、制度がなくても成立する採用計画になっている、この二つから確認するのが早い。ここが曖昧なままだと、どの手法を選んでも判断の基準が作れない。
あわせて、自治体のイベントに参加する価値を評価できているも見ておきたい。ここは後回しにされやすいが、翌年に同じ議論を繰り返すかどうかの分かれ目になる。
よくある誤解
「構造の問題だから自社にできることはない」という結論は、少し早い。構造そのものは変えられないが、その構造のなかで自社がどう見えるかと、誰に情報を届けるかは変えられる。
「まず社内制度を整えてから発信する」という順番も、待ちすぎると機会を逃す。いま出せる情報を出したうえで、足りない部分は正直に書くほうが信用される。
「支援制度があるから応募が増える」という期待も外れやすい。制度は最後の一押しにはなるが、候補に入っていない会社を候補に入れる力はない。
自社に当てはめて考える
次の項目は、採用担当だけでは答えられないものを含んでいる。配属先の上長と一緒に確認するほうが早く埋まる。
- 自治体の支援制度の対象と期限を確認しているかどうか
- 制度がなくても成立する採用計画になっているかどうか
- 自治体のイベントに参加する価値を評価できているかどうか
- 申請にかかる工数を見積もっているかどうか
答えられなかった項目のうち、最も影響が大きそうなものを一つだけ選び、いつまでに誰がやるかを決める。ここまで決めて初めて、点検が実行につながる。
よくある質問
Q. 会社単独では変えられない話ではないですか。
構造そのものは一社では変えられません。変えられるのは、その構造のなかで自社がどう見えるかと、誰に情報を届けるかです。打ち手はこの2つに絞って考えるほうが現実的です。
Q. 採用ページに書く内容が思いつきません。
このテーマに関わる情報のうち、いま自社が出していないものを洗い出すところから始めます。書かれていないから比較されないのではなく、判断材料がないから候補から外れている、という状態が多くあります。
Q. 何から手をつけるべきですか。
募集要項と採用ページで、このテーマに関わる項目のうち書かれていないものを一つ埋めるところから始めるのが現実的です。全部を同時に整えようとすると、どれも終わりません。
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この記事のまとめ
採用の設計は、一度作ったら終わりではない。毎年の結果を見て、どこを変えてどこを変えないかを決める作業そのものが設計である。
この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
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