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沖縄県の合同説明会・就職イベントを成果につなげる

学生が知りたいのは会社の実績ではなく、自分がそこで何をするかである。この一点に答えていない情報は、どれだけ量があっても判断材料にならない。

出展の成果は当日以外で決まる

沖縄県で開かれるイベントは参加企業数も来場者数も限られる。だからこそ、当日にどれだけ話せたかより、その後どれだけ個別に接触できたかが結果を左右する。

出展を決めた時点で、事後の接触を誰がいつやるかまで決めておきたい。

ブースで何を伝えるか

短い時間で会社の全部は伝わらない。持ち帰ってもらう情報を一つに絞ったほうが記憶に残る。

掲示物に会社の沿革や売上を並べても、学生は比較材料として使わない。入社1年目が何をしているかを写真つきで出したほうが、立ち止まる学生は増える。

ここで書いていることは、採用人数が年に1〜2名の会社と、10名以上採る会社とでは重みが変わる。自社の規模に合わせて、どこまでやるかを決めていただきたい。

座って待たない

立ち止まってもらえるかどうかは声かけで決まる。呼び込みと説明を一人で兼ねると、どちらも手薄になるので二人体制にしたい。

一人で出展せざるを得ないなら、出展そのものを見直したほうがよい。同じ時間を個別の接触に使ったほうが、成果が読める。

出展しないという判断もある

沖縄県の中小企業にとって、出展費と当日の人件費は小さくない。母集団が増えているという実感がないなら、同じ予算をこちらから声をかける手法に回したほうが、対象を選べるぶん成果が読める。

出展前に決めること

申し込む前に、この5点を決めておきたい。

  • 持ち帰ってもらう情報を一つに絞れているか
  • 当日入る人数と、声かけ役の担当
  • 話した学生を記録する方法
  • 事後の連絡を、誰がいつ出すか
  • 今年の出展を評価する基準(何人と話せたら成功か)

沖縄県の採用を考えるときの基礎データ

沖縄県の主な産業は観光、情報通信、建設、食品である。企業の集積は那覇市と沖縄に偏りやすく、浦添・宜野湾に拠点を置く会社ほど、通勤と住まいの条件を先に示さないと比較の土俵に乗りにくい。

県内の主な高等教育機関としては琉球大学、沖縄国際大学が挙げられる。学校経由の接点はここが起点になるが、それだけでは県外に進学した沖縄出身の学生には届かない。両者は別の対象として設計したい。

九州・沖縄という括りで見ると、沖縄の企業が比較される相手は三つに分かれる。九州・沖縄の同業、那覇市に拠点を持つ企業、そして学生が進学先で接している都市部の企業である。どれと比べられているかで、出すべき条件が変わる。

よくある誤解

「沖縄県には学生がいない」という言い方をよく聞くが、正確ではない。県内の在学者だけを数えるとそう見えるだけで、進学で県外に出た沖縄出身の学生まで含めれば対象は決して少なくない。足りていないのは学生の数ではなく、その層に届く手段のほうである。

「地方だから条件で負ける」というのも、半分しか当たっていない。額面では確かに都市部が上回ることが多いが、通勤時間と住居費まで含めた比較にすれば話は変わる。ただし、その計算を学生が自分ですることはない。沖縄県で働いた場合の数字を、会社の側で用意する必要がある。

「地元の学生は地元志向だから条件は多少劣ってもよい」という理解も危うい。地元で働きたいという前提の上で、条件は他社と比較されている。志向と妥協はまったく別のものである。

自社に当てはめて考える

ここまでの内容を自社に当てはめるとき、確認しておきたいのは次の点である。答えられない項目が、そのまま次に手をつける場所になる。

  • 沖縄県のどの生活圏の学生を対象にするかが決まっているかどうか
  • 募集要項に勤務地が市区町村まで書かれているかどうか
  • 接点の経路ごとに昨年の実績人数を出せるかどうか
  • 応募から一次面接までの日数が決まっているかどうか

一度埋めたら終わりではない。翌年の採用が始まる前にもう一度見直すと、前提が変わっている箇所が見つかる。

よくある質問

Q. 県内の学生だけでは母集団が足りません。どうすればいいですか。

沖縄県に限らず、県内在住の学生だけで計画を埋めようとすると早い段階で頭打ちになります。進学で県外に出た沖縄出身の学生を対象に含めると、母数は大きく変わります。ただしこの層は地元の説明会にも求人媒体にも接していないため、こちらから探しに行ける手段がないと接点が作れません。

Q. 何月から動き出せばいいですか。

入社時期から逆算して、内定を出したい時期、選考を始める時期、接点を作り始める時期を置いていくのが基本です。大手と同じ時期に並ぶと比較で不利になるため、前倒しするか、逆に夏以降に動く層を狙うか、意図を持って時期をずらしたいところです。

Q. 学校のキャリアセンターに行っても相手にされません。

キャリアセンターは、送り出した学生がどうなるかに責任を感じています。実績のない会社の求人をいきなり前に出すことはしません。求人票ではなく「どんな仕事を、どんな学生に任せたいか」を説明する資料を持って、複数年かけて関係を作る前提で臨みたいところです。

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この記事のまとめ

打ち手を変えたら、変える前の状態を記録しておく。比較できる相手がいなければ、良くなったのか悪くなったのかも判断できない。

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この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
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