1. 地方採用ラボ
  2. エリアから探す
  3. 佐賀県の新卒採用
  4. 佐賀県の企業がインターンシップを採用につなげる

佐賀県の企業がインターンシップを採用につなげる

選考の途中で学生が離れていくとき、原因は最後の面接ではなく、最初に何を伝えたかにある。入口で渡した情報が薄いほど、終盤で比較に負ける。

何のためにやるかを先に決める

佐賀県の中小企業でよくあるのは、他社がやっているからという理由で始めて、内容が職場見学の域を出ないまま続いているケースである。目的が決まっていないと、成果の判断もできない。

採用につなげたいなら、参加者とその後どう接触するかまで含めて設計する。実施して終わりでは、単なる社会貢献になる。

人手をかけずに成立させる

長期間・多人数のプログラムは、中小企業では続かない。1日または数日、少人数で、現場の社員が一人ついて回せる規模から始めるほうが現実的である。

食品や機械に関わる仕事なら、実際の業務の一部を切り出して体験してもらうのが分かりやすい。作り込んだ課題より、本物の仕事のほうが学生の記憶に残る。

なお、ここで挙げた順番が唯一の正解ではない。すでに手をつけている部分があるなら、そこは飛ばして次に進んでいただきたい。

遠方の学生を対象に含める

交通費や宿泊の扱いを先に明示しておきたい。負担がどうなるか分からないままでは、興味があっても申し込みに至らない。

参加後の接触を設計する

当日の満足度より、その後の接触回数のほうが採用人数に効く。終わる前に、次にいつ連絡するかまで決めておきたい。

選考への案内を急ぐと重く感じられ、放置すると忘れられる。月に一度程度、近況を聞く形の連絡が扱いやすい。誰がやるかを決めておかないと、必ず止まる。

設計時に決めること

始める前に、この5点を決めておきたい。

  • 主目的(認知を広げるのか、見極めるのか)
  • 期間と人数、対応する社員
  • 体験してもらう業務の中身
  • 県外・オンライン参加の可否と交通費の扱い
  • 参加後の接触の頻度と担当者

佐賀県の採用を考えるときの基礎データ

佐賀県の主な産業は食品、機械、物流、陶磁器である。企業の集積は佐賀市と唐津に偏りやすく、鳥栖に拠点を置く会社ほど、通勤と住まいの条件を先に示さないと比較の土俵に乗りにくい。

県内の主な高等教育機関としては佐賀大学、西九州大学が挙げられる。学校経由の接点はここが起点になるが、それだけでは県外に進学した佐賀出身の学生には届かない。両者は別の対象として設計したい。

九州・沖縄という括りで見ると、佐賀の企業が比較される相手は三つに分かれる。九州・沖縄の同業、佐賀市に拠点を持つ企業、そして学生が進学先で接している都市部の企業である。どれと比べられているかで、出すべき条件が変わる。

よくある誤解

「地元の学生は地元志向だから条件は多少劣ってもよい」という理解も危うい。地元で働きたいという前提の上で、条件は他社と比較されている。志向と妥協はまったく別のものである。

「面接は人柄を見る場」という言い方も、そのままでは評価がぶれる。人柄という言葉が指すものは面接官ごとに違うので、実在する社員から逆算して行動で書いておく必要がある。

「選考は丁寧にやるほどよい」というのも一面的である。回数が多く期間が長い選考は、それ自体が辞退の理由になる。各段階で何を判断するかを決めれば、回数は自然と適正になる。

自社に当てはめて考える

ここまでの内容を自社に当てはめるとき、確認しておきたいのは次の点である。答えられない項目が、そのまま次に手をつける場所になる。

  • 佐賀県のどの生活圏の学生を対象にするかが決まっているかどうか
  • 募集要項に勤務地が市区町村まで書かれているかどうか
  • 接点の経路ごとに昨年の実績人数を出せるかどうか
  • 応募から一次面接までの日数が決まっているかどうか

答えが人によって違う項目があれば、それ自体が発見である。社内で認識が揃っていないまま選考を進めると、面接官ごとに評価がぶれる。

よくある質問

Q. 採用にかけられる予算がほとんどありません。

予算をかけずにできることを先に済ませたいところです。募集要項に勤務地と仕事内容を具体的に書く、応募から面接までの日数を短くする、辞退理由を記録する。この3つはどれも費用がかかりません。

Q. 学校のキャリアセンターに行っても相手にされません。

キャリアセンターは、送り出した学生がどうなるかに責任を感じています。実績のない会社の求人をいきなり前に出すことはしません。求人票ではなく「どんな仕事を、どんな学生に任せたいか」を説明する資料を持って、複数年かけて関係を作る前提で臨みたいところです。

Q. 保護者への説明まで必要ですか。

地方の新卒採用では、保護者の理解が結果を左右することがあります。会社案内を学生本人にしか渡していないなら、そこに伸びしろがあります。所在地・事業内容・雇用条件が第三者にも分かる形の資料を1枚用意しておくだけでも違います。

あわせて読みたい

この記事のまとめ

打ち手を変えたら、変える前の状態を記録しておく。比較できる相手がいなければ、良くなったのか悪くなったのかも判断できない。

インターンシップ母集団形成佐賀県の新卒採用エリアから探す

この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
株式会社エージェントベスト/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316964