1. 地方採用ラボ
  2. エリアから探す
  3. 広島県の新卒採用
  4. 広島県でダイレクトリクルーティングを始める|最初の3か月でやること

広島県でダイレクトリクルーティングを始める|最初の3か月でやること

採用の相談を受けると、多くの会社が手法の話から始める。ところが実際に効くのは、誰に向けて何を伝えるかを決め直すという、手法より前の段階であることが多い。

なぜ地方企業ほどスカウト型が効くのか

求人を出して待つ採用では、学生が自社を検索する理由が要る。広島県の中小企業にとって、この前提がそもそも成立していない。こちらから名指しで声をかけるダイレクトリクルーティングは、その前提を外せる数少ない手法である。

広島県の企業にとって大きいのは、居住地に関係なく同じ条件でアプローチできることである。最初の接点に移動が要らないぶん、距離の不利がそのままでは効かなくなる。

1か月目:対象と文面の型を決める

初月にやることは二つだけでよい。誰に送るかの条件と、文面の型である。この二つが固まっていないと、あとから振り返っても原因が特定できない。

文面は、①なぜあなたに送ったか ②何をしている会社か ③次に何をしてほしいか、の3ブロックで組む。この順番を守るだけで、読まれる確率は上がる。

ここで挙げたやり方が合わない会社もある。人員体制と採用人数によって現実的な打ち手は変わるので、そのまま当てはめずに翻訳して読んでいただきたい。

2か月目:送りながら直す

2か月目からは、週に一度のペースで送信と振り返りを回す。一度に大量に送って結果を待つより、少数を送って文面を直すほうが早く精度が上がる。

追うのは、開封されたか、返信があったか、面談まで進んだかの3段階である。どこで落ちているかによって直す場所が変わる。開封されないなら件名、開封後に返信がないなら本文、返信後に面談へ至らないなら日程調整の負担を疑う。

3か月目:回る仕組みにする

3か月目の課題は、担当者が忙しくなった月でも止まらない状態を作ることである。スカウト運用が止まる原因はほぼ例外なく工数で、文面の質ではない。

続かないと分かった時点で外注を検討したほうがよい。中断した運用は成果ゼロであり、かけた時間だけが戻ってこない。

立ち上げ時のチェックリスト

走り出す前に、次の項目が決まっているか確認したい。

  • 送る対象の条件が、検索条件として入力できる粒度になっているか
  • 文面の冒頭3行に「なぜあなたなのか」が書かれているか
  • 返信が来たときの一次対応を、誰が何時間以内にやるか決まっているか
  • 週あたりの送信本数と、確保する作業時間が決まっているか
  • 面談の日程調整をどうやるか(候補提示か、予約URLか)が決まっているか

広島県の採用を考えるときの基礎データ

広島県の主な産業は輸送用機械、鉄鋼、造船、機械である。企業の集積は広島市と福山に偏りやすく、呉・東広島に拠点を置く会社ほど、通勤と住まいの条件を先に示さないと比較の土俵に乗りにくい。

県内の主な高等教育機関としては広島大学、県立広島大学が挙げられる。学校経由の接点はここが起点になるが、それだけでは県外に進学した広島出身の学生には届かない。両者は別の対象として設計したい。

中国という括りで見ると、広島の企業が比較される相手は三つに分かれる。中国の同業、広島市に拠点を持つ企業、そして学生が進学先で接している都市部の企業である。どれと比べられているかで、出すべき条件が変わる。

よくある誤解

「広島県には学生がいない」という言い方をよく聞くが、正確ではない。県内の在学者だけを数えるとそう見えるだけで、進学で県外に出た広島出身の学生まで含めれば対象は決して少なくない。足りていないのは学生の数ではなく、その層に届く手段のほうである。

「地方だから条件で負ける」というのも、半分しか当たっていない。額面では確かに都市部が上回ることが多いが、通勤時間と住居費まで含めた比較にすれば話は変わる。ただし、その計算を学生が自分ですることはない。広島県で働いた場合の数字を、会社の側で用意する必要がある。

「採用は人事の仕事」という切り分けも、中小企業では機能しにくい。配属先の上長が何を任せたいかを言語化していないと、求める人物像も決まらず、面接での判断もぶれる。

自社に当てはめて考える

ここからは自社の話になる。社内で答えが揃わない項目があれば、そこが手をつける場所だと考えてよい。

  • 広島県のどの生活圏の学生を対象にするかが決まっているかどうか
  • 募集要項に勤務地が市区町村まで書かれているかどうか
  • 接点の経路ごとに昨年の実績人数を出せるかどうか
  • 応募から一次面接までの日数が決まっているかどうか

一度埋めたら終わりではない。翌年の採用が始まる前にもう一度見直すと、前提が変わっている箇所が見つかる。

よくある質問

Q. 勤務地はどこまで具体的に書くべきですか。

市区町村までは必ず書きます。広島・福山・呉のどこなのかで通勤も住まいもまったく変わるため、都道府県名だけでは学生が自分の毎日を想像できません。あわせて通勤手段(車が必要かどうか)と、複数拠点がある場合は配属の可能性がある拠点をすべて挙げておくと、終盤での辞退が減ります。

Q. 学生から見た自社の魅力が分かりません。

社内で当たり前になっていることほど、外から見ると特徴になります。輸送用機械や鉄鋼に関わる仕事であれば、自社の製品やサービスが最終的に誰の手に届いているかを説明できるだけでも、学生の見方は変わります。社員に「この仕事で面白いと思った瞬間」を聞くところから始めるのが早道です。

Q. 採用にかけられる予算がほとんどありません。

予算をかけずにできることを先に済ませたいところです。募集要項に勤務地と仕事内容を具体的に書く、応募から面接までの日数を短くする、辞退理由を記録する。この3つはどれも費用がかかりません。

あわせて読みたい

  • 鳥取県の新卒採用|人口規模が小さいぶん、一社が採用に本気を出すと県内では目立てる。
  • 岡山県の新卒採用|中国・四国の結節点で、周辺県から学生が集まりやすい。
  • 山口県の新卒採用|瀬戸内側にコンビナートが並び、装置産業の技術職が求人の中心になる。
  • 親の理解(オヤカク)|地方の新卒採用では、保護者の理解が結果を左右する。
  • 外国人材の採用|在留資格と職務内容の対応を先に確認しないと、内定後に進められなくなる。
  • OfferBox運用代行|運用代行は工数を外に出すことが目的ではなく、毎週まわし続ける状態を作ることが目的。

この記事のまとめ

やることを一つ決めたら、いつまでに誰がやるかまで書き出しておきたい。担当と期限のない改善案は、翌年の反省会でもう一度同じ言葉で出てくる。

ダイレクトリクルーティングスカウト広島県の新卒採用エリアから探す

この記事は、株式会社エージェントベストが新卒採用の支援で得た知見をもとに構成した実務向けの解説です。特定の企業の事例や、年によって変動する統計値は扱っていません。制度・市況・各サービスの仕様は変わりますので、実際の判断にあたっては一次情報をご確認ください。
株式会社エージェントベスト/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316964